組版・組み付けの流れ
活版印刷では、植字工と呼ばれる職人たちが活字を拾っていく植字という作業を行う。
具体的には、原稿を元に写真のような植字ステッキへ活字を拾っていく。
数行分を拾い終わると、ゲラ台と呼ばれる台へ置き、次の行の植字へ移る。
1ページ分の植字が終わったら、組版のまわりを木綿の糸でしばり固定した。
そこで印刷工と呼ばれる職人たちがインクを塗りまずは簡単に印刷してみて校正作業が行われる。
校正作業は植字工と校正係が担当し、この作業でもし誤字や脱字が見つかった場合には活字の入替を行い修正する。
校正を繰り返したのち、誤りが修正されると本格的に印刷作業へ入るのである。
- 植字ステッキへ活字を拾う
- (数行分拾い終わったら)活字をゲラ台へ
- 1~2を繰り返し
- (1ページ分の植字が終わったら)組版のまわりを木綿の糸でしばって固定
- 活字面にインクを塗り、簡単に印刷する
- 校正作業
- 校正作業の結果を踏まえて修正
- (誤りが修正されたら)印刷作業へ
本文の植字・印刷を行った後に、本文以外の部分(例えば前付ページやコロフォン)の植字・印刷を行ったようだ。 因みに、初期の刊本には現在でいう標題紙にあたるページがないものも多くある。