私大図協・東・研・2003-72
       2003年11月6日

加盟大学図書館長 殿
私 立 大 学 図 書 館 協 会

                                                                  東地区部会研究部担当理事校

     大正大学附属図書館
      館 長 一島 正真
         【公印省略】

 

2003年度 研究分科会報告大会(ご案内)

 貴館におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、この度東地区部会研究部主催として、下記の通り研究報告大会を開催することになりました
 つきましては、館務ご多用のところ誠に恐縮ですが、貴館職員の参加につきましてご高配の程よろしく
 お願いいたします。
 なお、参加の申込につきましては、お手数ですが、同封参加申込書へ必要事項を記入の上、
 ファックスにて、12月5日(金)までにお申し込み頂きますようお願いいたします。

                                記      

1.日  時 2003年12月18日(木)・19日(金) 9 : 20〜17 : 00

2.定  員 各100名
   *参加希望者が定員をオーバーした場合、申込順(各大学番号1番)で1名/1大学とさせていただきます。

3.会  場 大正大学 1号館(本部棟) 2階 大会議室
         〒170-8470 東京都豊島区西巣鴨 3-20-1
         アクセスマップ http://www.tais.ac.jp/map/sugamo.html

4.発表概要(開催日・開催時間順)

12月18日(木)

(18A) 【西洋古版本研究分科会】 (9:30〜10:20)

『 西洋古版本分科会のこれまでの活動報告及び西洋古版本の世界を概観する
−Gaskell, Philip. A New introduction to Bibliography の講読から学んだこと− 』

(研究発表要旨)

1.西洋古版本分科会のこれまでの活動報告 
2.西洋古版本の世界を概観する
  −西洋書誌学の視点から Gaskell, Philip. A New introduction to Bibliography.
の講読から学んだ
   西洋古版本の成り立ちについて 活字、紙、版型、印刷行程のそれぞれのポイントから限りなく奥
       深い西洋古版本の世界を概観する。

   発表者: 鈴木 秀子(明治大学図書館) 柳沼 恭子(文化女子大学図書館)
         浅利 典江(東海大学図書館) 久保 誠(国際基督教大学図書館) 

(18B) 【和漢古典籍研究分科会】 (10:25〜11:15)

   『無刊記本の刊行時期確定についての一方法 -「長恨歌伝」整版を例として-』

 (研究発表要旨)

 和漢古書の書誌を作成する上でネックになっているのが、ある程度の知識がないとできないということで
   ある。そこで『長恨歌伝』の整版を例に、先学の研究成果などを活用して書誌を確定する作業を行う。これ
   によって、書誌作成上のポイントや注意を喚起したい。

      発表者: 宮本 俊澄(大正大学) 古川 絹子(武蔵大学)
            水上 裕子(立正大学)

(18C) 【理工学研究分科会】 (11:25〜12:15)

   『 理工学情報探索データベース 』

(研究発表要旨)

 利用者が自ら理工学資料の利用法や関連データベース(以下DB)などを知ることができるWebページを作成
   した。資料形態や主題からアクセスすることができ、理工学分野の特殊資料については解説も加えてある。
   このDBの特徴はメンテナンスが容易に行えることで、モードを変更することによって書き込み可能な画面に
   遷移し、最新のデータを記入し、DBを更新することができる。また、主題を変更すれば、人文・社会系のDB
   形成も可能である。

        発表者: 梅澤 貴典(中央大学) 吉野 知義(武蔵工業大学) 

(18D) 【レファレンス研究分科会】 (13:15〜14:05)

   『 Eメールレファレンスサービス再考 −その意義と今後の展開− 』

(研究発表要旨)

 Web環境の整備を背景として、我国のレファレンスサービスにおいてもEメールを介した質問・回答サービスを行う
  図書館が増えてきている。簡便なツールで図書館とのやり取りが可能で、開館時間に限定されることなく、来館せ
  ずとも利用できるという利便性の高さが普及の要因であろう。そこで本報告では、先進的なサービスを展開してきた
  米国での動向を踏まえ、サービスの実際や特性、効果的なサービス展開の要諦、導入に向けての指針などについ
  て考察を試み、さらには解決すべき諸課題や今後の展望を模索する。

        発表者: 高杉 幸史(中央大学) 茂木 眞理(明星大学)
                     渡邊 真理子(武蔵工業大学)

(18E) 【情報リテラシー教育研究分科会】 (14:10〜15:00)

   『 新入生オリエンテーションの研究と実践
     −情報リテラシー教育研究分科会 第1期最終報告− 』

(研究発表要旨)

 近年,大学図書館の利用教育の実施率は増加しているが,内容や方法はこれまでに十分検討されていない。当分科
  会は,ガイダンスを設計するスキルの向上をめざすために,新入生オリエンテーションを研究対象として,@位置づけ,
  A説明内容と構成順序,B教授法の3つの観点から分析し,新入生オリエンテーションの再設計に結びつけた。

          発表者: 石川 敬史(工学院大学)  中戸川 陽子(相模女子大学)
                佐藤 由紀(東京医科大学) 高橋 和也(大妻女子大学)
                高本 真由子(法政大学)  大嶋 良弥(立教大学)

(18F) 【資料組織研究分科会】 (15:15〜16:05)

   『 電子ジャーナルの資料特性と組織化  −NacsisCATの課題と展望− 』      

(研究発表要旨)

 近年、情報技術やインターネットの急速な発展に伴い、図書館資料として物理的な実態を持たないネットワーク資源
  が浸透しつつある。中でも、電子ジャーナルは各大学図書館で導入が進んでおり、冊子体等との共存を念頭に置いた
  組織化方法の検討が急がれるところである。そこで本分科会では、電子ジャーナルの特性および組織化の現状と問題
  点をNacsisCATの事例を通して調査・分析し、電子ジャーナルの有用な目録情報の要件について提案をしたいと考えて
  いる。

            発表者: 杉本 若葉(慶應義塾大学メディアセンター本部)
                  地原 扶由子(麗澤大学図書館) 

(18G) 【図書館運営戦略研究分科会】 (16:10〜17:00)

   『 図書館運営戦略の観点から見た図書館モデルの作成と実践
      −経営資源としての人材を中心に− 』

(研究発表要旨)

 大学図書館を取り巻く状況は大きく変化しています。このような中にあって、大学図書館が生き残っていくためには、
  どのような図書館運営戦略が必要なのでしょうか。この発表では、2年間の活動の中で検討してきた「大学図書館専任職員
  像」と、その求められる能力について探り、能力育成の方法について事例を含めて報告いたします。

           発表者: 菊池 美紀(聖学院大学)  野口 豊隆(東京家政学院大学)
                 島 美代子(芝浦工業大学) 金井 喜一郎(昭和音楽大学)

12月19日(金)

(19A) 【逐次刊行物研究分科会】 (9:30〜10:20)

   『 逐次刊行物のより効果的な収集・管理・提供方法と蔵書構築について
     −保存年限・受入中止・除籍− 』

(研究発表要旨)

 昨今の複雑化する図書館サービスにおける逐次刊行物関連業務について、業務担当者の視点からより効果的な業務遂行
  ができるように、現場の意見や実際に運用されている基準等を集約し、各館業務の改善へ繋がる提言を目標とした今年度の
  共同研究テーマについて、アンケート調査の結果を中心に報告する。

            発表者: 森岡 倫子(国立音楽大学) 稲葉 亜紀(東海大学)
                  山川 裕子(東京家政大学)

(19B) 【分類研究分科会】 (10:25〜11:15)

   『 BC2(Bliss Bibliographic Classification 2nd ed)とNDC9を比較する 』

(研究発表要旨)

 分析合成型の分類法であるBC2(Bliss Bibliographic Classification 2nd ed)の概略を述べ、『現代用語の基礎知識』の教育
  分野の用語にNDC9分類とBC2分類を実際に付与した例を示しながら、主題分析方法、手順、合成方法を説明する。BC2は
  主題をどこまで分析しきれるか、どのように合成して表現できるか、また分析した主題は分類表でどこまで再現されるかにつ
  いて、NDC9と比較した結果を交えながら報告する。

            発表者: 萬谷 衣加(獨協大学図書館)

(19C) 【企画広報研究分科会】 (11:25〜12:15)

   『パスファインダーバンク実用化とその経緯
      −Web版共同利用ツールシステムを立ち上げて− 』

(研究発表要旨)

 パスファインダ−(PF)は利用者にとっても図書館員にとっても、情報探索の便利な道案内です。各館が個別に作成しているPFを
  Web上で収集・提供することによって、共同利用可能な情報探索ツ−ルを目指した「パスファインダ−バンク」。本年6月に一般公
  開を開始した「バンク」の立ち上げまでの試行錯誤の経緯と今後の展望を紹介します。

             発表者: 仲尾 正司 (和光大学附属梅根記念図書館) 
                         中村 亜日香(慶應義塾大学メディアセンタ-
                         山田 かおり(嘉悦大学図書館) 山田 智子(武蔵工業大学工学部図書館)

(19D)  【メタデータ研究分科会】 (13:15〜14:05)

   『 メタデータ研究分科会の活動 』

(研究発表要旨)

メタデータ研究分科会の報告としては、以下の二点を中心におこなう。
(1)研究分科会活動としては初めてとなるオンラインコミュニティとしての活動形態の是非についての報告
     研究分科会の活動形態としては初めての試みであるML(メーリングリスト)を活動の基盤とした研究活動であるが、
       実際の活動からMLの是非について報告する

(2)当分科会の研究活動の成果として、図書館という視点からメタデータの動向についての報告研究テーマであるメタ
      データについて、図書館という視点から概観する。

                 発表者: 鈴木 学(日本女子大学図書館) 

(19E) 【大学図書館業務研究分科会】 (14:10〜15:00)

   『 北海道地区における図書館利用サービス促進の取り組み 』

(研究発表要旨)

 学生の図書館利用の促進、図書館間相互利用の導入など、図書館利用サービスの改善を目指した、北海道地区の私立大学
   図書館の活動概要について発表します。

                 発表者: 佐々木 優(札幌大学)

(19F) 【パブリック・サービス研究分科会】 (15:15〜16:05)

   『 パブリック・サービス研究分科会研究報告
           −専門職・電子図書館・公共貸出権研究− 』

(研究発表要旨)

 1.分科会紹介
  講義+グループ研究という形式について

  2.グループ研究報告
  ・「専門職制研究:現状、育成、今後 −PS分科会の取り組み−」
  ・「これからの電子図書館を考える--コンソーシアム形成の可能性を中心に--」
  ・「公貸権と大学図書館」(仮称)

         ※配布資料に力点をおき、発表は要旨のみとする

                 発表者: 野々村 洋(法政大学) 和田 貴敏(中央大学図書館)
                        市川 美香(昭和女子大学図書館) 佐藤 隆(法政大学図書館)

(19G) 【相互協力研究分科会】 (16:10〜17:00)

   『 相互協力研究分科会ホームページについて 』

(研究発表要旨)

 相互協力研究分科会では、相互協力全般に渡ってマナー、依頼方法、受付方法についてまとめホームページを作成した。
  又、海外図書館との相互協力業務に役立つように海外ILL依頼及び受付事例を収集し、研究した。 

                 発表者: 鳥飼 裕美子(国士舘大学付属図書館) 関口 夏絵(中央大学図書館)
                       渋田 勝(独協大学図書館
                                                                              以上
 

       大正大学アクセスマップ

http://www.tais.ac.jp/map/sugamo.html

JR
池袋駅東口から都営バス浅草雷門行か西新井行「西巣鴨」又は 「堀割」下車徒歩2分
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都営地下鉄三田線西高島平行「西巣鴨駅」下車徒歩2分

都 電
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