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私大図協・東・研・2001-71
2001年11月 1日
加盟大学図書館長 殿
私 立 大 学 図 書 館 協 会
東地区部会研究部担当理事校
亜 細 亜 大 学 図 書 館
館 長 中 村 精 志
【公印省略】


2001年度 研究分科会報告大会(ご案内)


 貴館におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、この度東地区部会研究部が主催して、以下のとおり研究報告大会を開催する
ことになりました
 つきましては、館務ご多用のところ誠に恐縮ですが、貴館職員の参加につきまして
ご高配の程よろしくお願いいたします。
 なお、参加の申込につきましては、お手数ですが、同封参加申込書へ必要事項を記
入の上、ファックスにて、12月5日(金)までに申込むようお願いいたします。

                   記

1.日  時 2001年12月21日(金)  9:45 〜 17:35

2.定  員 A会場(84名) B会場(84名)
         *席に余裕がある場合、自由に会場の移動ができます。参加希望者が定員
         をオーバーした場合、1名/1大学とさせていただきます。

3.会  場 早稲田大学 国際会議場 3階 第1・2会議室
        〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1

4.発表概要

*開催時間順

(A01)『大学図書館における西洋古版本の現状と課題 』
                            【西洋古版本研究分科会】
                            (10:00〜10:45)【A会場】
(研究発表要旨)
 大学図書館における洋貴重書の現状について、2年間の活動期間中に見学を行った大学
図書館の事例などを中心にご報告したいと思います。また、1998年12月に当分科会
が行ったアンケート調査の結果をふまえ、今後の課題についても考えてみたいと思います。
発表者:新井 和之(成城大学図書館)


(B07)『目録担当者から見た和漢古書と現代書との違い』
                            【和漢古典籍研究分科会】
                            (10:00〜10:45) 【B会場】
(研究発表要旨)
 古書の目録の整理をやっている人を傍から見て、実際の書誌に反映しないのにどうして
そんなに時間をかけて詳細な調書を作成するのだろう、そんな疑問を私ももっていた。
NACSIS-CATの利用で簡単に現代書を整理している担当者を主な対象に、和漢古書と現代
書との違いから生ずる目録の取り方の違いと、その理由について私見を述べたい。
発表者:若山 安徳(麗澤大学図書館)


(A02)『文献探索の方法』
                             【文献探索研究分科会】
                            (11:00〜11:45) 【A会場】
(研究発表要旨)
 どうしたら必要な文献資料が探せるのか、文献を探索していくにはどのような点に注意
すればいいのかを考える。分科会会員のこれまでの文献探索の経験を集約して印刷目録利
用法デジタル情報の利用法の分野にわけて図書館利用者にも文献探索の参考になる方法を
まとめ、その細則と共に発表する。
発表者:梅田 順一(明治大学図書館)、岡崎 正樹(武蔵大学図書館)


(B08)『(1)電子ジャーナル関連グループ調査報告
      (2)雑誌業務手引書作成の提案
      (3)逐次刊行物の業務の合理化 ─製本業務の省力化─ 』
                            【逐次刊行物研究分科会】
                            (11:00〜11:45) 【B会場】
(研究発表要旨)
 大学を取り巻く環境は大きく変化しており、現在は、現状に則した逐次刊行物業務を再
構築する時期であると考える。また、逐次刊行物業務は、複雑な面が多くあることも事実
である。このことから、今期の逐次刊行物研究分科会では、3つのグループ(電子ジャー
ナル関連班・利用者関連班・日常業務班)に分かれ、大学図書館の実務に反映できること
を念頭に共同研究を行なった。この研究報告から、より自館に適切で有効な業務を模索し
て頂けたら幸いである。
発表者:野毛 洋子(昭和女子大学図書館)、輿石 義紀(関東学院大学図書館)、
    笠原 隆(東洋大学附属図書館)


(A03)『言語による主題表現』
                               【分類研究分科会】
                            (12:45〜13:30) 【A会場】
(研究発表要旨)
1.図書館における「言語」とは
2.主題を表すということ
3.「言語」による組織化
4.利用者との接点
発表者:鈴木 学(日本女子大学図書館)


(B09)『 「欣賞会記録」を読む』
                          【大学図書館業務研究分科会】
                            (12:45〜13:30) 【B会場】
(研究発表要旨)
 北海道地区の分科会は特定のテーマを決めずに、会員が図書館業務の関わりの中からそ
れぞれの興味関心のある事項を発表している。今回は,1997年から年2回ほどのペー
スで続けてきている「欣賞会記録を読む」について報告する。
 「欣賞会」は、明治40年から同44年にかけて行われた書物同好会の名称である。当
初の会員は安田善之助、林若樹、幸田露伴、岡田村雄、赤松範一で、のちに内田魯庵、市
嶋春城その他が出入りした。弘文荘反町茂雄がかつて近代最大のコレクターと評した安田
の架蔵品を主に、各々が所蔵する書物(主として江戸期)を持ち寄って薀蓄を傾ける至福
の時を過ごしたわけであるが、その内容は『欣賞会記録』(日本書誌学大系所収、青裳堂
書店刊)で今見ることができる。同書を丹念に読むことにより、研究会員の書誌的な理解
を高めるのが基本的な目的である。
発表者:大館 光男(藤女子大学図書館)


(A04)『ネットワーク情報資源の組織化 ─リンク集作成のために─ 』
                             【資料組織研究分科会】
                            (13:45〜14:30) 【A会場】
(研究発表要旨)
 現在、多くの大学図書館ではホームページ上に“リンク集”を作成しているが、そこに
掲載されているネットワーク情報資源の収集基準等は、作成担当者の個人的判断に依拠す
るところが多い。そこで本分科会では「ネットワーク情報資源の組織化」に関するガイド
ラインを研究し、もって各館における“リンク集”の作成に資していきたいと考えた。
発表者:佐藤 友治(文化女子大学図書館)、山脇 治(相模女子大学附属図書館)


(B10)『パスファインダーバンクの実用化に向けて
    ─Web版共同利用ナビゲーションシステム開発計画案─ 』
                             【企画広報研究分科会】
                            (13:45〜14:30) 【B会場】
(研究発表要旨)
 手軽で便利な主題別情報探索ツールである「パスファインダー」は現在、各館で個別に
作成されている。この貴重なツールをWeb上に共有して自由にカスタマイズできるよう
な「バンク」は可能か。構想から2年間の研究を経て、共同利用ナビゲーションシステム
の全体像と実用化に向けての今後の展望を明らかにする。
発表者:河上 純子(帝京大学図書館)、杉野 珠梨亜(国際基督教大学図書館)、
    仲尾 正司(和光大学附属梅根記念図書館)、仁上 幸治(早稲田大学
    図書館)、辺見 学(文教大学越谷図書館)、山本 恵(東海大学中央
    図書館)


(A05)『大学図書館の評価方法
      ─私立大学図書館 自己点検・評価手法ガイドラインより− 』
                       【パブリック・サービス研究分科会】
                            (14:50〜15:35) 【A会場】
(研究発表要旨)
 私大図協作成の「ガイドライン」を基に大学図書館の自己点検・評価について研究を行
っている。パブリック・サービスという観点から、評価の対象を館内利用・貸出に限定し
た。「ガイドライン」で述べられている手法にISOの図書館パフォーマンス指標を取り
入れ、より具体的な手方となるよう注意・考察した点を述べる。
発表者:村田 優美子(慶應義塾大学三田メディアセンター)、
    緑川 雅之(成城大学図書館)、小畑 富雄(国士舘大学附属図書館)

(B11)『理工学系DBリンク集の作成
      ─インターネットを利用した情報の収集から発信まで─ 』
                              【理工学研究分科会】
                            (14:50〜15:35) 【B会場】
(研究発表要旨)
 現在、インターネット上に蓄積された情報群には、学術的価値を有する情報が数多く存
在します。今回は、共同研究テーマとしたリンク集の作成について、集計・編集・提供と
いう主要作業手順を述べ、活動成果を報告すると共に、今後の課題を加えることで、少人
数・短期間による情報提供の可能性とその問題について考えます。
発表者:龍田 由紀子 (日本大学理工学部図書館)、小貫 有紀子(芝浦工業大学
    学術情報センター)、宇田川 和男(早稲田大学理工学図書館)


(A06) 『1.海外ILLおよびその周縁問題について
      2.館種を越えた図書館ネットワークについて』
                             【相互協力研究分科会】
                            (15:50〜16:35) 【A会場】
(研究発表要旨)
1.海外ILL班は、メンバー館の海外ILL事例の中でのトラブル事例およびその対処法
  や、海外ILLの周縁問題としてドキュメントデリバリーサービスについて調査してみ
  た。
2.ネットワーク班は、国内で特徴ある3事例を調査検証した結果、大都市圏でのこれか
  ら必要とされかつ可能なネットワーク像を追求してみた。
発表者:内山 貴子(獨協大学図書館)、前原 隆三(東洋大学附属図書館朝霞分館)


(B12)『インターネットとレファレンス』
                           【レファレンス研究分科会】
                            (15:50〜16:35) 【B会場】
(研究発表要旨)
 レファレンスの見地から、これからの時代に図書館が生き残るための問題意識としてイ
ンターネットを取り扱うこととなり、3グループに別れ各々の興味に沿って研究を行って
いる。具体的には、欧米のレファレンスサービスの動向(文献レビュー)、全国大学図書
館ホームページ調査、大学リンク集調査(東京地区)について。
発表者:渡邉 貴夫(立教大学社会科学系図書館)


(B13)『図書館運営における戦略と実践事例について
─図書館が輝き、館員一人一人が輝くために何が必要なのか─ 』
                          【図書館運営戦略研究分科会】
                            (16:50〜17:35) 【B会場】
(研究発表要旨)
 最初に図書館を取り巻く状況をどのように分析し、その結果から戦略的視点・構想をど
のように考えるのかを「図書館運営戦略」概論として発表します。その後、分科会活動に
おいて導いた戦略的視点から実践にいたっている事例を発表します。なお、事例発表にあ
たっては実務への影響を防ぐために実施大学名は一切公開しません。
発表者:袴田 達雄(成蹊大学図書館)、武井 健(駒澤大学図書館)、
    冨田 喜恵(中央学院大学図書館)、長嶺 かおり(和洋女子大学附属
    図書館)

                                       以上