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                           私大図協・東・研・2002−49
                              2002年10月1日
私立大学図書館協会
東地区部会
加盟大学図書館長 殿
                          私立大学図書館協会東地区部会
                             研 究 部 担 当 理 事 校
                             亜 細 亜 大 学 図 書 館
                               館 長 中村 精志
                             研 究 部 研 修 委 員 会
                               委員長 佐藤 善治
                                   [公印省略]

        2002年度第2回研修会開催について(お知らせ)

時下、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、標記研修会を下記のとおり開催致しますので、貴図書館よりご参加くださいます
ようご案内申し上げます。

                    記

               2002年度第2回研修会

1.テーマ:読書・出版の現在と大学図書館

≪開催趣旨≫
 今私たちは、1997年に日本の出版界が戦後はじめて総売上高で前年度実績を下回っ
て以来、今年で5年連続マイナス成長が続く“出版不況”の真っ只中にいます。
 ただ、売上高とは反対に出版総点数は毎年増加の一途をたどり、大学図書館の選書の現
場では、日々圧倒される量の出版情報との格闘を余儀なくされていますが、大学図書館の
主な収集対象である学術書、専門書の発行部数は逆にごく限られたものとなってきており、
うっかり買い漏らしたものは古書市場に頼らざるを得なくなってきています。
 一方で、電子出版、オン・デマンド出版、携帯読書端末の登場など“publish”
の形態は大きく変化し、また多様化しつつあり、これは近い将来私たちの「読書」のスタ
イルにも影響を与える予感を伴っています。
 また一方で、大学生の活字離れ、読書離れが各方面から指摘されており、特に人文・社
会科学書などの「かたい本」は一部の「教科書」等を除いてはほとんど読まれなくなって
きているようです。このように、ライフサイクルの中で、最も活字に親しんで欲しい大学
生の読書離れはかなり深刻なものとなってきており、「読書に対症療法はない」(藤原良雄
氏)と言いながらも、私たち大学図書館に働くものとしては看過できない課題のひとつに
なってきています。
 こうした出版界の変化や出版流通形態の変容は大学図書館に何をもたらすのでしょうか。
また、“大学生と読書”の現在はどのようになっており、私たち大学図書館員はこれにどう
取り組めばよいのでしょうか。私たちは、今まで読書や出版をめぐる世界と大学図書館と
の関わりに少し無関心であったのではないでしょうか。

 このような趣旨で本研修会を設定した次第です。多くの皆様のご参加をお待ちしており
ます。


2.期  日: 2002年12月2日(月)〜3日(火)
3.募集人員: 70名(分館を含め1大学1名を原則として、先着順で定員になり次第
           締め切りさせていただきますので予めご了解ください。)
4.受 講 料: 5,000円(懇親会費を含む)※受講料は当日ご持参ください。
       なお、11月28日(木)以降のキャンセルにつきましては、受講料をお
       支払いいただきますので、予めご承知おきくださいますようお願いいたし
       ます。
5.会  場: 慶應義塾大学三田キャンパス 北館4階会議室
        東京都港区三田2−15−45
6.見  学: 慶應義塾図書館(自由見学)昼休み及びプログラム終了後から午後6時
       まで。

7.内  容:
第1日(12月2日)
  * 受 付                           9:30〜10:00
  * 挨拶・オリエンテーション                 10:00〜10:20
    研究部担当理事校挨拶       亜細亜大学 図書館長   中村  精志
    会場担当校挨拶 慶應義塾大学三田メディアセンター 所長   細野  公男
    研修委員長挨拶      中央大学図書館 選書担当課長   佐藤  善治

  * 講演                           10:20〜11:40
    「古書の流通、古書とのつきあい方:古書の定義からインターネットまで」
     (株)八木書店 社長                    八木  壯一

  * 事例報告:“若者たちと読書”を考える            13:10〜14:50
    1.「“フェリスの一冊の本”プロジェクトの試み」         13:10〜14:00
     フェリス女学院大学附属図書館 読書運動プロジェクトチーム 加藤  庸子

    2.「若者は本当に活字から離れたのか:高校生・大学生たちと読書」14:00〜14:50
     神奈川県立上溝高校 司書                 高橋 恵美子

  * 講演                           15:10〜16:30
    「出版産業の現状と課題:出版再生を考える」   
     日本出版学会会員(出版労連/出版技術講座学校長)     下村  昭夫

  * 懇親会(会場 北館1階 ザ・カフェテリア)        17:00〜19:00

第2日(12月3日)
  * 講演                           10:00〜11:20
    「大学生に本を! :一(いち)ジャーナリスト出身者からの提言」
     大妻女子大学文学部 教授                 松浦  康彦

  * 事例研究:出版・流通のIT化               13:00〜14:40
    1.「電子ペーパ−の現状とコンテンツ開発」           13:00〜13:50
      凸版印刷(株) 生産・技術・研究本部 
                  電子ペーパー事業推進部    「講演者未定」

    2.「新しい書籍流通の試み:Book Web Proについて」       13:50〜14:40
      紀伊國屋書店 営業推進本部長              牛口  順二

  * 講演                           15:10〜16:10
    「私たちの取り組み:出版界から大学図書館へのメッセージ」
     人文会代表幹事(東京大学出版会 経営企画本部長)    大江 治一郎

  * まとめとアンケート                    16:10〜16:30


8.参加申し込みと締切期日
 参加ご希望の方は「参加申込書」に図書館名・連絡先担当者名・E-mailアドレス・電話
番号・FAX番号・参加希望者名(1名のみ)・担当業務、担当部署等をご記入の上、FAX
でお申し込み下さい。締切りは11月1日(金)です。なお、定員になり次第締め切らせ
て頂きますので、お早めにお申し込みください。受講決定については、11月8日頃連絡
先担当者宛にE-mailで連絡致します


申込先:亜細亜大学学術情報課 私図協担当係 安田 定彦
    〒180-8629 東京都武蔵野市境5-24-10
    FAX 0422-36-1081 TEL 0422-36-3469(直通)
    E-mail:higashi@asia-u.ac.jp
    *問合せについては、出来るだけE-mailでお願いいたします。