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【国公私】「第24回図書館総合展 NIIフォーラム」開催について

標記の件について、国公私立大学図書館協力委員会事務局を通して、
国立情報学研究所より、周知依頼がありました。
 
つきましては、貴機関において関係者にご周知ください。
よろしくお願いいたします。
 
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件名: 第24回図書館総合展 NII主催フォーラムのご案内
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国立情報学研究所(NII)は,情報学という新しい学問分野での「未来
価値創成」を目指すわが国唯一の学術総合研究所として,ネットワー
ク,ソフトウェア,コンテンツなどの情報関連分野の研究開発を総合
的に推進しています。また大学共同利用機関として,学術コミュニテ
ィ全体の研究・教育活動のための学術情報基盤の構築を進めるととも
に,全国の大学・研究機関や民間企業等との様々な連携・協力を重視
した運営を行っています。学術コンテンツに関しては,学術コミュニ
ティに不可欠なコンテンツを大学などとの密接な連携により形成・確
保し,付加価値をつけて広く発信するための情報基盤の構築を進めて
います。
 
これらの学術情報基盤,サービスにつきまして,皆様により深くご理
解頂き,更に発展させていくため,第24回図書館総合展において,
 
 11月14日(月)~16日(水),18日(金)に,
 
以下6つのフォーラムを開催するとともに,ブースプレゼンを実施いた
します。皆様日常の業務でご多忙なところとは存じますが,奮ってご
参加ください。
 
(1) 機関における研究データ公開サービスへの期待と展望
(2) 多様化するOAの実現手段とその評価
(3) 「みんなで考えよう,これからの学術情報システムで実現を目指
   すこと」~これからのメタデータの在り方とそれを支えるコミュ
   ニティ~
(4) CAT/ILLリプレイス&電子リソースデータ共有サービス説明会
(5) 学術情報発見サービスの表と裏
(6) 機関リポジトリで実現する書誌多様性
 
 会場:   いずれもオンライン(YouTubeLIVE)
 参加費:  無料
 事前申込: 必要
      次のサイトからお申し込みください。
 
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■フォーラム
 
(1) 機関における研究データ公開サービスへの期待と展望
11月14日(月)10:30-12:00
 
●登壇者
司会: 南山 泰之 (国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究セン
   ター特任研究員)
講師: 赤池 伸一 (文部科学省科学技術・学術政策研究所上席フェロー
   内閣府科学技術・イノベーション推進事務局参事官)
   池内 有為 (文教大学文学部英米語英米文学科准教授)
   杉田 茂樹 (京都大学附属図書館事務部長,国立大学図書館協会
   資料委員会オープンサイエンス小委員会)
   大前 梓 (京都大学附属図書館学術支援課研究支援掛長,国立大
   学図書館協会資料委員会オープンサイエンス小委員会)
 
●概要
研究データを長期的に管理し再利用に供するために,国内でも大学図
書館による研究データ公開支援サービスへの期待が高まりつつある。
一方で,大学図書館の現場では機関リポジトリによる研究データ公開
が定常的な業務として確立されておらず,実態との乖離が生じている。
このような問題意識のもと,本フォーラムでは両者のギャップを埋め
るための議論の場を提供する。さらに,大学図書館が研究データ公開
支援サービスを提供するために必要な取り組みについても議論する。
 
企画協力: 国立大学図書館協会資料委員会オープンサイエンス小委員会
 
(2) 多様化するOAの実現手段とその評価
11月14日(月) 15:00-16:30
 
●登壇者
司会・講師: 西岡 千文 (国立情報学研究所コンテンツ科学研究系,オ
      ープンサイエンス基盤研究センター助教)
講師:佐藤 翔 (同志社大学免許資格課程センター准教授)
   小野 亘 (東京大学教養学部等図書課(駒場図書館)課長)
   設樂 成実 (京都大学東南アジア地域研究研究所助教)
 
●概要
1990年代後半以降,研究者,図書館,出版者等のステークホルダーが
それぞれの動機に基づいてオープンアクセス(OA)の推進に取り組んで
おり,OAの実現手段は多様化している。実現手段の評価の試みは実施
されているが,被引用数など利用についての指標が目立つ。研究図書
館にはOAに取り組む動機として購読料の高騰すなわち金銭的な課題が
あったが,この点に注目した実現手段の評価は乏しい。本フォーラム
は,OAの実現手段とその評価についての課題を共有することで,OAの
将来を探る機会とする。
 
(3)「みんなで考えよう,これからの学術情報システムで実現を目指す
こと」~これからのメタデータの在り方とそれを支えるコミュニティ~
11月15日(火) 13:30-16:30
 
●登壇者
司会・講師: 大向 一輝 (東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
講師: 飯野 勝則 (佛教大学図書館専門員)
   木下 直 (東京海洋大学学術情報課長)
   安達 匠 (國學院大學学術メディアセンター事務部 図書館事
   務課長)
   片岡 真(人間文化研究機構国文学研究資料館管理部学術情報課
   長)
 
●概要
前半では,これからの学術情報システム構築検討委員会よりビジョン
『「これからの学術情報システム構築検討委員会」が実現を目指すこと』,
システムワークフロー検討作業部会より『これからの学術情報システム
のメタデータ収集・作成方針について(2022)』や「NCR2018適用」に向
けてのスケジュールなどを紹介する。後半では,システムモデル検討
作業部会より2023年度に開始を予定する「ユーザーグループ」の概要
を説明したのち,一般の参加者を募ったワークショップを行う。
ワークショップでは,「ユーザーグループ」で行う議論を模擬形式で
行い,日々業務に携わる図書館員の視点で疑問点・問題点・改善法な
どをざっくばらんに話し合い,共同利用システムや日々の業務にどう
活かすかを考える。詳細は本委員会ウェブサイトに掲載する。
 
(4) CAT/ILLリプレイス&電子リソースデータ共有サービス説明会
11月16日(水) 10:20-12:00
 
●登壇者
司会・講師: 上村 順一 (国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテ
      ンツ課副課長)
講師: 竹谷 喜美江 (国立情報学研究所学術基盤推進部次長)
   村上 遥 (国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課学
   術コンテンツ整備チーム係長)
   三村 千明 (国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課
   学術コンテンツ整備チーム係員)
   吉田 幸苗 (国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課
   長)
 
●概要
目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)は,「これからの学術情報シ
ステム構築検討委員会」が取りまとめた『これからの学術情報システ
ムの在り方について(2019)』に基づき,本年度(令和4年度),従来のお
もに印刷体を対象とするサービスに加え,電子リソースに対応したサ
ービス(電子リソースデータ共有サービス)の提供を開始した。また,
NACSIS-CAT/ILLは,2023年1月にメタデータの高度化に向けて,OCLCの
CBSを基盤システムとしたサービス(新NACSIS-CAT/ILL)へのリプレイス
を予定している。
本説明会は,リプレイスに伴う「新NACSIS-CAT/ILL」の変更点と移行
スケジュール,および,2022年4月に運用を開始した「電子リソースデ
ータ共有サービス」の紹介を行う。
 
(5) 学術情報発見サービスの表と裏
11月16日(水) 15:00-16:30
 
●登壇者
司会: 阪口 幸治 (国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課
   学術コンテンツ整備チーム係長)
講師:大波 純一 (国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究セン
   ター特任准教授)
   金沢 輝一 (国立情報学研究所コンテンツ科学研究系准教授)
   蔵川 圭 (独立行政法人大学改革支援・学位授与機構研究開発部
   教授)
   松村 敦 (筑波大学図書館情報メディア系助教)
 
●概要
学術情報発見のためのサービスは,書誌情報にとどまらず論文や技術
文書,近年では研究データなど,対象範囲が拡大しつつある。大学や
研究機関では,このような学術情報を適切に発見し,利用するための
基盤が整備されつつある。例えば国立情報学研究所ではCiNii Research
がこのような発見のための統合検索基盤として公開されている。本セ
ッションでは多様な学術サービスの良い使い方やインターフェースな
どの「表」から,内部に格納されているデータの処理や,背後で行わ
れている活動などの「裏」の姿を共有する。これを通じて,利用者の
皆様と学術情報発見の未来を考える場としたい。
 
(6) 機関リポジトリで実現する書誌多様性
11月18日(金) 13:30-15:00
 
●登壇者
司会・講師: 西岡 千文(国立情報学研究所コンテンツ科学研究系,オ
      ープンサイエンス基盤研究センター助教)
講師:喜多 一 (京都大学国際高等教育院教授)
   白石 佳寿美 (国立極地研究所情報図書室係長)
   南山 泰之 (国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究セン
   ター特任研究員)
 
●概要
現在,多くの日本の研究機関で機関リポジトリが設置されている。し
かし,公開されているコンテンツは紀要論文,博士論文などに偏って
いる。本フォーラムでは,教材,会議資料,研究データといったオー
プンサイエンスの広がりに重要と考えられるコンテンツの機関リポジ
トリでの公開についての事例・動向を示すとともに,その効果と課題
について関係者と議論する。関係者が多様なコンテンツの機関リポジ
トリでの公開を検討する際の材料となることを期待する。
 
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■ブースプレゼン
 
会期中,バーチャルブースをご用意し,大学図書館を取り巻くサービ
スについて動画でプレゼンします。
アクセス先は会期までに下記サイトに掲載いたします。
 
◇「研究データ管理を支援するNII RDC」
オープンサイエンスの時代には,論文だけでなく研究データやソフト
ウェア等もインターネットを介して社会一般に広く共有・公開する新
しい研究の進め方が主流になります。
本ブースでは,学術研究活動の過程で生成される研究データを管理・
公開・検索するための情報インフラとしてNIIが提供する研究データ基
盤(NII Research Data Cloud)についてご紹介いたします。
研究におけるデータの重要度が高まり,データポリシーの策定や全学
的なインフラ整備など,大学や研究機関が組織として果たすべき役割
も重要になっています。大学や研究機関で研究データ管理を支援する
プラットフォームであるGakuNin RDMの現状や今後の取り組み状況,研
究データ管理に携わる人材育成の学習コースを提供する「学認LMS」に
ついてもご紹介します。
 
■ブースコアタイム
 
また,ブースコアタイムでは,バーチャルブース内で参加者からの質
問の受け付けをいたします。
事前申込・事前登録不要ですので,お気軽にお立ち寄りください。
 
○コアタイム
 11月14日(月) 12:15-13:15/16:45-17:45
 11月15日(火) 16:45-17:45
 11月16日(水) 12:15-13:15/16:45-17:45
 11月18日(金) 15:15-16:15
 

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