分類研究分科会 研究テーマ・活動の計画と概要
分類研究分科会では,件名,シソーラス,インデクシング理論等を含んだ“トータル”な意味での図書館分類法とその理論に関する研究という基本テーマとしています。
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2014-2015年度 |
研究テーマ |
今期は前3期を受けて,日本図書館協会分類委員会で刊行予定の日本十進分類法新訂10版に対する検証を中心に,分類委員会に対して提言を行うことを中心的なテーマに掲げる。ただし,会期の序盤はNDCに限らず図書館分類法に関わるいくつかの基本的な文献を読むことで,理論的基盤を整える。
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活動の内容 |
第一期:基礎研究
会員の理論的な基礎レベルを整えるために以下の文献を検討した。
- 「現代図書館分類法概論」
- ジャック・ミルズ著;山田常雄訳 -- 日本図書館研究会, 紀伊国屋書店(発売), 1982.3
また,夏期研究合宿において,「主題組織化の現状を把握する」をテーマに,以下の文献を集中して検討した。
- 「情報資源の組織化と提供」
- 根本彰,岸田和明編編 -- 東京大学出版会, 2013.7(シリーズ図書館情報学 2)
第二期:日本十進分類法(NDC)10版の検討
日本十進分類法新訂10版試案を検討するため,分類委員会執筆記事および関連記事の精読・検討を行った。
- 那須雅煕「『日本十進分類法(NDC)新訂10版』の刊行によせて」『図書館雑誌』109(2), p.96-97, 2015
- 藤倉恵一「『日本十進分類法(NDC)』新訂10版のあとさき」現代の図書館 53(1), p.39-46, 2015
- 大曲俊雄「NDC10版の変わったところ」(ごぞんじですか?)『専門図書館』272, p.32-36, 2015
- 髙橋良平「『日本十進分類法』新訂10版の概要」『カレントアウェアネス』324, p.11-14, 2015
- 藤倉恵一「日本十進分類法新訂10版を概観する」『大学図書館問題研究会誌』40, p.11-24, 2015
- 米谷優子,川瀬綾子,北克一「日本十進分類法新訂10版試案の検討」情報学11(1), p.44-50. 2014
また,過去の意見書をもとに10版の各コンテンツを検証した。
- 「序説」「各類概説」「使用法」その他
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研究成果 |
2015年12月11日の研究分科会報告大会(於・明治大学和泉図書館)において,『NDCをもっとよくするために』が発表された。
発表者:藤倉恵一(文教大学越谷図書館)|研究発表要旨・資料
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活動の経緯 |
2014年度例会・行事等予定表|2014年度活動報告(PDF)
2015年度例会・行事等予定表|
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代 表 |
藤倉 恵一(文教大学)
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会員数 |
7名(うちML会員2名,個人ML会員2名)
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2012-2013年度 |
研究テーマ |
今期は前2期に続いて,現在日本図書館協会分類委員会で改訂検討中の日本十進分類法新訂10版の試案に対してその妥当性・実効性の検証を中心に精読し,分類委員会に対して提言を行うことを中心的なテーマに掲げる。ただし,会期の序盤はNDCに限らず図書館分類法に関わるいくつかの基本的な文献を読むことで,理論的基盤を整える。
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活動の内容 |
第一期:基礎研究
会員の理論的な基礎レベルを整えるために以下の文献を検討した。
- 「NDC入門」
- 森清編 -- 日本図書館協会, 1982.7(図書館員選書 2)
- 「NDCのつかい方」
- 森清編 -- 日本図書館協会, 1966.4(図書館の仕事 9)
また,夏期研究合宿において,「図書分類の基礎と歴史を把握する」をテーマに,以下の文献を集中して検討した。
- 藤倉恵一「日本十進分類法の将来像:NDC温故知新」TP&Dフォーラム2012模擬発表
- 高田定吉「『日本十進分類法』を評す」圖書館研究. 9(1), p.2-8, 1932
- 彌吉光長「日本十進分類法を打診す」圖書館研究. 9(1), p.9-13, 1932
- 波多野賢一「日本十進分類法を批判す」圖書館研究. 9(1), p.14-16, 1932
- と・たまゐ「日本十進分類法の考察」圖書館研究. 9(1), p.17-24, 1932
- 高橋生「日本十進分類法一私見」圖書館研究. 9(1), p.25-27, 1932
- 「圖書分類ノ論理的原則」
- 衞藤利夫著 -- 間宮商店, 1926
- Richardson;加藤宗厚訳「分類法ノ理論及實際」圕研究. 1(1) , p.14-63, 1928
(参考:原文)Ernest Cushing Richardson. “Classification : theoretical and practical, together with an appendix containing an essay towards a bibliographical history of systems of classification”Charles Scribner's Sons, 1901
ほか,図書分類法に関わる用語を確認するため,以下の資料を翻訳検討した。
- Glossary -- Dewey Decimal Classification 23ed edition. 2011
第二期:日本十進分類法(NDC)10版試案の検討
日本十進分類法新訂10版試案を検討するため,以下の検討を行った。
- 日本十進分類法新訂9版「解説」の輪読と検討(問題点の抽出)
- 日本図書館協会分類委員会から公開された「日本十進分類法新訂10版試案の概要」を精査し,その妥当性・疑問点・問題点などを検討した。
- 4類・自然科学
- 6類・産業(電気通信事業を除く)
- 8類・言語
- 9類・文学
- 情報学および関連領域
関連し,NDC9版改訂に関する記録文献を精読した。
- 古川肇「 『日本十進分類法』新訂9版における9類の改訂」資料組織化研究 45, p.33-41 2002
- 古川肇「 『日本十進分類法』新訂9版における2類の改訂」資料組織化研究 46, p.17-25 2002
- 古川肇「日本十進分類法新訂9版の新しい諸相」資料組織化研究 36, p.1-15 1996
また,夏期研究合宿において,4,8,9類の改訂によってどの程度の再分類が生じるかを,NDL-OPACから2012年および2002年の刊行物書誌を用いて検証した。
第三期:総括
第二期の研究と研究分科会報告大会の成果と反省をもとに,二年間の総括を行った。
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研究成果 |
2013年12月12日の研究分科会報告大会(於・専修大学)において,『見えてきた「日本十進分類法」新訂10版』が発表された。
発表者:藤倉恵一(文教大学越谷図書館)|研究発表要旨・資料
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活動の経緯 |
2012年度例会・行事等予定表|2012年度活動報告(PDF)
2013年度例会・行事等予定表|2013年度活動報告(PDF)
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代 表 |
藤倉 恵一(文教大学)
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会員数 |
8名(うち個人ML会員2名)
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2010-2011年度 |
研究テーマ |
今期は前期に続いて,現在日本図書館協会分類委員会で改訂検討中の日本十進分類法新訂10版の試案に対してその妥当性・実効性の検証を中心に精読し,分類委員会に対して提言を行うことを中心的なテーマに掲げる。ただし,会期の序盤はNDCに限らず図書館分類法に関わるいくつかの基本的な文献を読むことで,理論的基盤を整える。
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活動の内容 |
第一期:基礎研究
会員の理論的な基礎レベルを整えるために以下の文献を検討した。
- 「ユニコードとセマンティックウェブの基礎知識」国立国会図書館月報 564, pp18-21, 2008.3
- 渡邊隆弘, 河手太士「オントロジと主題アクセス法」図書館界 59(2), pp116-122, 2007.7
- 永森光晴, 杉本重雄「国会図書館件名標目表(NDLSH)のSKOS化とそのグラフィカルブラウザの作成」情報学基礎研究会報告 2006(118), pp11-19, 2006.11
- Feigenbaum Lee, Herman Ivan, Hongsermeier Tonya [他] 「離陸するセマンティックウェブ」日経サイエンス 38(5), pp76-85, 2008.4
- 「インターネットはいかに知の秩序を変えるか? : デジタルの無秩序がもつ力」
- デビッド・ワインバーガー著 ; 柏野零訳. エナジクス, 2008.3, 344p.
- 石田栄美「テキストの自動分類をめぐる現況」現代の図書館 48(4), pp.211-216, 2010.12
- 和中幹雄「主題典拠データの機能要件(FRSAD)の概要」現代の図書館 48(4), pp.224-230, 2010.12
- 研谷紀夫「Digital Cultural Heritageにおける分類と新しい情報知識体系の可能性」現代の図書館 48(4), pp.245-252, 2010.12
- 原田美佳「韓国十進分類法」現代の図書館 48(4), pp.253-261, 2010.12
また,夏期研究合宿において,以下の文献を集中して検討した。
- 「レファレンスサービスのための主題・主題分析・統制語彙」
- 愛知淑徳大学図書館編 ; 鹿島みづき著 -- 勉誠出版, 2009.3, 6, 203p.
第二期:日本十進分類法(NDC)10版試案の検討
日本十進分類法新訂10版試案を検討するため,以下の検討を行った。
- 日本十進分類法新訂9版「解説」の輪読と検討(問題点の抽出)
- 日本図書館協会分類委員会から公開された「日本十進分類法新訂10版試案の概要」を精査し,その妥当性・疑問点・問題点などを検討した。
また,以下の活動を行った。
- 夏期研究合宿において,1,5類の改訂によってどの程度の再分類が生じるかを,「出版年鑑」2011および2001を用いて検証した。
第三期:総括
第二期の研究と研究分科会報告大会の成果と反省をもとに,二年間の総括を行った。
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研究成果 |
2011年12月15日の研究分科会報告大会(於・明治学院大学)において,『「使いやすいNDC」は実現可能か』が発表された。
発表者:藤倉恵一(文教大学越谷図書館)|研究発表要旨・資料
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活動の経緯 |
2010年度例会・行事等予定表|2010年度活動報告(PDF)
2011年度例会・行事等予定表|2011年度活動報告(PDF)
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代 表 |
藤倉 恵一(文教大学)
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会員数 |
6名(うち個人ML会員2名)
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2008-2009年度 |
研究テーマ |
今期は特定の図書館分類法に関する研究をいちど離れ,いま図書館で考えなくてはならない分類についてその基本を考えたい。そもそも,本を分類するときになぜ「迷い」が生じるのか。全文検索が隆盛である中で,なぜ分類についてなおも考えなくてはいけないのか。図書館の必備の知識である分類について,その根幹から考え直す。
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活動の内容 |
第一期:基礎研究
会員の理論的な基礎レベルを整えるために以下の文献を検討した。
- 「「分ける」こと「わかる」こと」
- 坂本賢三著. 講談社, 2006, 226p. (講談社学術文庫)
- 「分類の発想 : 思考のルールをつくる」
- 中尾佐助著. 朝日新聞社, 1990, 331p. (朝日選書)
また,夏期研究合宿において,以下の文献を集中して検討した。
- 山崎久道「図書館・情報サービスにおける分類的思考の意義」
- 馬渡峻輔「生物を分類するとはどういうことか」
- 鯨井秀伸「ICONCLASS : イコノグラフィー的分類システム」
- 福嶋聡「「分類」と「進化」」
- 緑川信之「フォークソノミーの新奇性はどこにあるのか」
- 岸田和明「インターネット時代における統制語彙の意義と役割」
- 嶋田真智恵「国立国会図書館件名標目表(NDLSH)の改訂作業と今後について」
- 棚橋佳子, 宮入暢子「統制語索引と自然語検索を補完するCitation Semanticの効用」
- 石田栄美「テキスト自動分類の概要」
- 横井俊夫「セマンティックWeb : コンピュータが理解できるメタデータ」
- 「資料組織概説」三訂
- 田窪直規[ほか]著. 樹村房, 2007, 199p. (新・図書館学シリーズ)
第二期:日本十進分類法(NDC)10版試案の検討
日本図書館協会分類委員会から公開された「日本十進分類法新訂10版試案の概要」を精査し,その妥当性・疑問点・問題点などを検討した。
- 0類・総記(情報科学を除く)
- 2類・歴史・伝記・地理
- 3類・社会科学
- 7類・芸術
また,以下の活動を行った。
- 夏期研究合宿において,3類の改訂によってどの程度の再分類が生じるかを,「出版年鑑」2009および1999を用いて検証した。
- 2009年11月に開催された「「日本十進分類法(NDC)新訂10版」試案説明会(中間報告)」に会として出席し,質疑を行った。
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研究成果 |
2009年12月15日の研究分科会報告大会(於・東京理科大学)において,『日本十進分類法(NDC)試案の検討』を発表した。
発表者:藤倉恵一(文教大学越谷図書館)|研究発表要旨・資料
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活動の経緯 |
2008年度例会・行事等予定表|2008年度活動報告(PDF)
2009年度例会・行事等予定表|2009年度活動報告(PDF)
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代 表 |
藤倉 恵一(文教大学)
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会員数 |
7名(うち2009年7月より個人会員1名)
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2006-2007年度 |
研究テーマ |
現在の日本の標準的な図書分類法である日本十進分類法(NDC)にこれまでの研究活動を通じて分科会が修得してきた各種の理論・方式を応用することで,より実効性・利便性の高いものに発展させることが可能かどうかを研究課題として,教育分野を対象にNDC改訂9版の拡張展開の可能性を検証する。
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活動の内容 |
第一期:基礎研究
会員の理論的な基礎レベルを整えるために以下の文献を検討した。
- 「主題組織法概論 : 情報社会の分類/件名」
- 丸山昭二郎, 岡田靖, 渋谷嘉彦著. 紀伊國屋書店, 1986, viii, 224p.
- 川村敬一「一般分類法における主類の選定と順序:その哲学的および社会歴史的背景の考察」
- 原田勝「ドキュメンテーションの現在」
- 北克一「主題情報の検索:総論」
- 大場利康, 川鍋道子「図書における主題検索:NDL-OPAC での検索と国立国会図書館の取組み」
- 光富健一「情報の組織化とファセット分類法」
- 眞下勇「『Facet』概念と『主題』概念について-『現代図書館分類法』を求めて-」
- 小林康隆「デューイ十進分類法第20 版780:音楽-分析合成型分類法の実務的有効性について-」
- 萬谷衣加「BC2(Bliss Bibliographic Classification 2nd ed.)分類を付与する試み」
- 光富健一「統制索引言語の必要性」
- 河島正光「多元方式分類」
- Foskett, D.J. and Foskett, Joy. "Bliss Bibliographic Classification 2nd ed. Class J:Education"(分類研究分科会2003 年度訳;BC2 クラスJ 教育序文)
第二期:NDC「370 教育」改編実験
NDC新訂9版の「370 教育」にこれまでの研究成果が応用可能かどうかを検証するため,以下の文献を検討した。
- 「日本十進分類法第9版試案の概要」(全11回)
- 「NDC9版を考える」(全6回)
- 吉田暁史「NDC9版(案)の検討」
- 千賀正之「新訂9版(NDC)のあらまし-分類表改訂とその効用」
- 相原信也「日本十進分類法新訂9版の刊行までの経緯とその制作過程について」
- 石山洋「NDC新訂9版の目指したもの-新時代への基盤確立と伝統の継承」
- 野口恒雄, 吉田暁史「NDC9版の批判的検討」
- JLA分類委員会「NDC新訂9版の補訂について」
- 浅野十糸子「NDC(日本十進分類法)における複合主題の表現について」
- 石塚栄二「NDCの総記共通区分における面の複合」
- 平田伸夫「日本十進分類法新訂9版の課題」
- 吉田暁史, 蔭山久子「NDC8版「教育」の検討-ファシット分析手法を用いて」
- 若林元典「比較分類学の試み-NDCの教育とDCのEducation」
- 若林元典「比較分類学の試み-2- NDCの教育とDCのEducation」
続いて,以下の研究を順次行った。
- 「出版年鑑」を参考に分類番号ごとの出版点数を検証,NDC8版から9版への改訂の妥当性を検証した。
- 検証結果をふまえ,独自の実験版「NDC9ex(experimental edition)」を作成した。
- 「現代用語の基礎知識」1993年版・2003年版・2005年版・2007年版の「教育」の各項目について,NDC9およびNDC9exの付与を行った。
- 付与結果を検証し,NDC9exの使用感・主題表現力・改訂の影響などの検証を行った。
- NDC9exの欠陥について再検証し,表の再検証を行った。
- 日本図書館協会分類委員会に対し,意見書を提出した(2007.1)
第三期:総括
第二期の研究と研究分科会報告大会の成果と反省をもとに,二年間の総括を行った。
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研究成果 |
2007年12月14日の研究分科会報告大会(於・帝京大学)において,『NDC発展の可能性を探る : 教育分野の検討から』が発表された。
発表者:藤倉恵一(文教大学越谷図書館)|研究発表要旨・資料
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活動の経緯 |
2006年度例会・行事等予定表|2006年度活動報告(PDF)
2007年度例会・行事等予定表|2007年度活動報告(PDF)
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代 表 |
藤倉 恵一(文教大学)
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会員数 |
5名
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2004-2005年度 |
研究テーマ |
2002-2003年度会期のテーマと成果をもとに,DDC22版の分析を加え,分類法の性能比較研究を行う。
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活動の内容 |
第一期:基礎研究
会員の理論的な基礎レベルを整えるために以下の文献を検討した。
「主題情報へのアプローチ」
丸山昭二郎編 ; 岸美雪 [ほか] 執筆 雄山閣出版, 1990, 267p.
(講座図書館の理論と実際 ; 第4巻)
「Dewey十進分類法導言」
Melvil Dewey著, 間宮不二雄訳 不二会, 1982, 111p.
注:間宮商店1930年刊の復刻版
第二期:分類法の比較研究
- DDC(Dewey Decimal Classification)20版(1989),21版(1996),22版(2003)および13版(1932)の370 Education 部分を翻訳した。
- 「現代用語の基礎知識」1993年版・2003年版・2005年版の「教育」の各項目について,DDC各版の付与を行った。
- 付与結果を検証し,各版の使用感・主題表現力・20→21版改訂の影響・日本固有の事象への対応などの検証を行った。
第三期:総括
第二期の研究と研究分科会報告大会の成果と反省をもとに,二年間の総括を行った。
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研究成果 |
2005年12月22日の研究分科会報告大会(於・立正大学)において,『DDCの実効性を考える』が発表された。
発表者:藤倉恵一(文教大学越谷図書館)|研究発表要旨・資料
私立大学図書館協会会報126号にて,以下の研究要旨を発表した。
藤倉恵一「DDC(Dewey Decimal Classification)の実効性を比較検証する : 日本の教育事情に対する付与実験をもとに」(PDF)
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活動の経緯 |
2004年度例会・行事等予定表|2004年度活動報告(PDF)
2005年度例会・行事等予定表|2005年度活動報告(PDF)
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代 表 |
藤倉 恵一(文教大学)
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会員数 |
4名
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2002-2003年度 |
研究テーマ |
日本十進分類法新訂9版(NDC9),デューイ十進分類法第21版(DDC21),書誌分類法第2版(BC2)といった3つの分類法についてその性能の比較検討を行う。
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活動の内容 |
第一期:基礎研究
会員の理論的な基礎レベルを整えるために以下の文献を検討した。
- J. Mills著,山田常雄訳『現代図書館分類法概論』
- 藤田節子著『情報整理・検索に活かすインデックスのテクニック』
- 緑川信之著『情報検索の考え方』
- 「分類と索引の今日的課題:ランガナータンの思想に学ぶ英国の専門家たちの諸説を見て」川村敬一著(TP&Dフォーラムシリーズ1)
- 「イギリス分類研究グループ(CRG)における分類理論の展開」(山田常雄著『東京大学図書館情報学セミナー研究集録』19)
第二期:分類法の比較研究
- BC2教育分野(Bliss Bibliographic Classification 2nd Ed. Class J: Education)序文および本表を翻訳した。
- DDC21については,DDC22の刊行予定があったので今期の研究対象とはしなかった。
- 「現代用語の基礎知識」1993年版および2003年版の「教育」の各項目について,NDC9およびBC2の付与を行った。
- 付与結果を検証し,分類法性能の比較を行った。
第三期:総括
第二期の研究と研究分科会報告大会の成果と反省をもとに,二年間の総括を行った。
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研究成果 |
2003年12月19日の研究分科会報告大会(於・大正大学)において,『BC2(Bliss Bibliographic Classification 2nd ed)とNDC9を比較する』が発表された。
発表者:萬谷衣加(獨協大学図書館)|研究発表要旨
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代 表 |
鈴木 学(日本女子大学)
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会員数 |
7名
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