広報誌・PPR電子復刻版(Planning & Public Relations)


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9巻4号
通巻81号
1994年12月1日
発行:
私立大学図書館協会
東地区部会研究部
企画広報分科会

今月の内容
*特集
図書館はニューメディア・マルチメディアにどう対応しているのか?(その1)
*<シリーズ利用者教育>3
利用者は図書館に何を求めているか−投書によるコミュニケーション−
*○○の本4選
冒険物語の本4選
*こんな困ったさん
「お弁当盗難にご注意!」

特集

図書館はニューメディア・マルチメディアにどう対応しているのか?(その1)

 最近、図書館におけるニューメディア・マルチメディアの普及には目を見張るものがあります。そこで、利用者教育を踏まえ各図書館でどのように対応しているのか現状を探っていきたいと思い、今回は、企画広報研究分科会メンバーの11館を対象としてアンケート調査を行いました。各図書館の現状を参考にしていただければ幸いです。

 また、この企画については、”問題意識”をもって今後も検討していきたいと思います。


アンケート項目

・データベースに関するPR活動をどのように行っているか?
(11館中8館)

回答内容

  1. デモンストレーションを不定期に行っている。
  2. オリエンテーション・館内ツアーおよびガイダンスでPRをしている。
  3. チラシを配布している。
  4. ゼミ指導・入庫指導などの機会を利用し、また、学生用 CULなどの広報誌、レファレンスルーム内掲示板でPRしている。
  5. 「図書館利用の手引き」シリーズのひとつとしてCD-ROM、オンライン・データベースの紹介のものを作っている。また、「CD-ROMを使って***を調べよう」シリーズの掲示をしている。
  6. 図書館の利用ガイド(冊子体・利用案内とは別もの)に概要を掲載。

アンケート項目

・データベースに関する利用指導を行っている
(11館中8館)

回答内容

  1. 実施時期および実施時間
    a.いつでも
    b.2〜3ヶ月ごと
    c.年2回(1回につき1ヶ月くらい)
    d.年度初めの1週間
    e.4〜6月および9月〜10月
    f.5月(今年度は5月11日〜25日の間)
    g.7月中に3日間
    h.夏休み期間中
  2. 対象
    a.希望者全員(学生・卒研生・院生・教職員)
    b.主に新入生
    c.専門ゼミ生(3年生)
    d.研究者・院生
  3. 内容
    a.検索指導と実習。(30分程度)
    b.館員がデモ検索を30分程行う。
    c.予約制で年中行っている。(1回30分)
    d.2〜3ヶ月ごとに、CD-ROMを決めて「CD-ROMを使って***を調べよう」というシリーズの利用指導を行っている。また、その他のCD-ROMも予約制で個人指導を行っている。(1回30分)

アンケート項目

・データベース利用に際して利用者から費用を徴収する。
(11館中2館)

回答内容

  1. 実費を現金で徴収している。(教職員の場合は、予算の振替)
  2. 使用者から研究費扱いとして徴収。

<シリーズ利用者教育>3

 利用者教育も今回で第3回目になりました。第1回目・第2回目については、図書館員自身の意識に問いかけるものでしたが、今回は利用者から図書館および図書館員に向けてのメッセージを踏まえながら利用者教育について考えていきたいと思います。

利用者は図書館に何を求めているか−投書によるコミュニケーション−

 「利用者は図書館に何を求めているか」
 私の勤める図書館で、この問いに明確に答えられる図書館員は一人もいません。ここ10年以上まとまった利用者調査などは何もやっていないからです。投書箱はずっと以前からありましたが、回答は出していませんでした。従って、投書はほとんど来ません。(返事をしない人に誰が話しかけるでしょう)

 そんななか、この5月から投書の回答を出し始めました。回答を出すと、予想通り投書は増えていきました。最初のうちは、職員の態度が悪い、私語がうるさいのでなんとかしてほしい、**を買ってほしいというような不満や改善要求が主でした。半年経った今、投書は単なる不満のゴミ箱ではなくなりつつあります。選書基準に関する質問。「こうしたらいい」という提案型の投書。ここは良い点だという評価型のもの。また、誰かが意見を書くと、他の誰かがその反対意見を書くという、投書を通しての利用者どうしのコミュニケーションも見られます。

 何より予想外だったことは、貼り出された「投書と回答」を見ている利用者が実に多いということでした。図書館の掲示物でこんなに多くの人の注目を集めたものはありません。このことは、図書館職員の側にも微妙な影響を与えているはずです。

 回答を出し始めてまだ半年たらずなので「何を求めているか」を把握できる状況ではありません。ただ、このささやかなシステムが、今までの「図書館が選んだ利用者だけが利用できる図書館」ではない、もっと開かれた図書館への可能性を開いてくれることを期待しています。


(連載)○○の本4選 第3回

冒険物語の本4選

 寒さ厳しい冬に向かう中、冒険家にとっては自分たちの季節がきたと心踊らせているにちがいない。あなたもその冒険家たちの体験談など読んで冒険の雰囲気だけでも味わってみては!そこで今回は冬の夜に心を熱くしてくれる4冊を選んでみました。


1.「新・旅行用心集」(中公新書649)
加藤秀俊著 1982 中央公論社 390円

2.「カヤック
ウィリアム・ニーリー文・イラスト 辰野勇監訳 杉本美穂子訳 1993 山海堂 2,000円

3.「スコット 南極探検日誌
スコット著 1986 ドルフィンプレス 4,800円

4.「サイゴン日本語学校始末記
神田憲行著 1994 潮出版 1,300円

こんな困ったさん

「お弁当盗難にご注意!」

 昨年度から、私の勤めている大学では、「お弁当盗難事件」が続発している。「お弁当盗難にご注意」のポスターが学内数か所に貼られていたぐらいである。そしてついに図書館でも事件が起きた。閲覧席においた鞄の中からお弁当だけを盗み、中身を全部たいらげ(たと思われる)、お弁当箱は元通りクロスできれいに包みトイレの洗面台の上に置いていったという。「ごちそう様」と書いてあったかどうかは知らない。(お)



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