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読者投稿企画

 この企画は、ビデオシリーズ「図書館の達人」の各図書館での利用方法の紹介、今後の編集にあたっての要望、図書館利用者の立場からのビデオの感想等、意見交換を進め、達人の活用法とか改善要望を、あくまでもユーザーサイドの立場で作って、みんなでいろいろ書き込んでいこうという目的で作りました。みなさまのご参加をお待ちしています。



参考1:「図書館の達人」とは、何か?(知らない人のために)

【1】はじめに

 利用者教育を普及させるためにはどうすればいいか、という問いに対する答は「人・時間・予算がないから無理」というのが決まり文句になっている。ではその壁を破るにはどうすればいいか、とさらに問うと、一方に制度改革論が他方に現場地道努力論が出てくる。しかし制度改革は一朝一夕には前進せず、現場の工夫にも限度があって結局利用者教育はいつまで経っても普及しない堂々めぐり。この悪循環を断ち切ることはできないものか。その答が「人・時間・予算がなくてもこれなら今すぐできる!」という標準的共通ツールの開発・普及であり、その突破口として企画されたのが今回の教材ビデオシリーズだという位置付けである。

【2】経過

 日本図書館協会・利用者教育臨時委員会は利用者教育のガイドラインの成文化を進めるべく館種別に4回の連続座談会を実施した。その中で「人・時間・予算」という共通の壁が確認され、その壁を超えるための共通ツールの開発という目標が設定された(『図書館雑誌』90年9月、91年4,6,8,10月の報告を参照)。その実現の可能性を探るべく、まず図書館関連企業・団体に「販促・教材ビデオの制作のための懇談会」へご参集願った(90年11月)。その結果、企画・監修:日図協当委員会、制作・発売:紀伊国屋書店、制作協力:ポルケ、の形で今回のビデオシリーズが具体化の運びとなり、92年3月からプロデュ−サ−およびシナリオライターとの打ち合わせ(図書館学の"講習"も含む)を重ねながらコンセプトを練り、台本を第3案第3稿まで煮詰めて完成、委員会委員の図書館学の授業を履修している学生諸君にエキストラをお願いして、7月末から8月中旬の延べ8日間に都内W大学図書館で撮影を終え、編集・試写・音入れ・再編集を経て9月に完成、10月から販売開始された。

【3】対象・目的・活用法

 今回のシリーズ第一弾は、対象を大学レベルの利用者に絞り、「情報利用者の自立の援助」という理念のもとに、大学生活の中の図書館のイメージアップや、情報獲得のための系統的探索の必要性ツールの存在の印象付けを目的としている。活用法としては、オリエンテーションやガイダンスの際に上映する、利用者の自由利用に供する、授業やゼミでの上映用に貸出する、など様々な形態が工夫できる。当然、公共図書館や専門図書館の利用者教育や、図書館学課程の授業、各図書館での館員教育の標準教材としてもそのまま使用でき、さらに学校当局者・行政当局者・教育関係者等へのPRにも活用できる。まさに館種の別を超えた共通ツ−ルとして期待される所以だ。

【4】内容

 一方通行的な説明で視聴者を飽きさせないよう、全3巻を通じて新人レファレンス担当の優子を主人公とする軽快なテンポのドラマ仕立てになっており、学生にとって身近な関心テーマから図書館の活用法へ引き込んでいくことで、一気に見終わると「知って得した」「図書館を使わなくちゃ」という意欲が湧いてくるよう工夫されている。

 第1巻『図書館の機能』は、初日から張り切る優子が、質問に来た新入生に目録カードや検索端末の使い方、NDCの仕組み、書架の配列について説明した後、案内ツアーの中でAV資料や新聞・雑誌、マイクロ資料、貴重書など、どこの図書館にも共通する基本的な資料と機能を紹介し、「図書館は便利」「図書館員は親切な情報コンサルタント」という印象を残す入門編になっている。

 第2巻『文献検探索の基礎』は、学生に最も必要な、テーマからの文献検索法を紹介する。優子が先輩館員の助けを借りながら図書・雑誌・新聞の形態別に各種の検索ツールの特徴を学生のテーマに即して実例で理解させることで、「系統的な探索」が不可欠なのだと実感させて終わる。

 第3巻『雑誌記事の調べ方』は、レポート再提出を命じられた4年生が、学術雑誌総合目録、さらにはマイクロという雑誌の形態の変遷、論文や記事を探すための書誌・索引類、特に『雑誌記事索引』の具体的な使い方を理解し、ILLによる他館からの複写取り寄せというサービスの便利さで図書館ネットワークへの信頼を深めながら、見事レポートを書き上げるというスト−リ−だ。ついに"図書館の達人"となって卒業していく学生が優子に祝福されるエンディングが全3巻修了の象徴的シ−ンとなっている。

上記の文章は、以下の記事の抜粋です。
『図書館雑誌』92年11月号
「人・時間・予算」の壁を破る利用者教育の強力ツール新登場
−−ライブラリ−ビデオシリ−ズ『図書館の達人』完成報告−−
日本図書館協会・利用者教育臨時委員会


参考2:「図書館の達人」 シリーズ第3弾の紹介

現在作成中


平岡のコメント

調整終了までもう少し、お待ちください。


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